森永卓郎さんとの対談模様

TALK.1 おたからやの誕生は「失敗」から?!

森永
おたからやという買取ビジネスを実質的に始められたのは2000年くらいですよね。
渡辺
そうですね。
森永
現在までにものすごい勢いで店舗が増えていますよね。そもそも買取ビジネスをはじめたきっかけはどういったことだったのですか?
渡辺
骨董品とか美術工芸品を集める趣味がありましたので、それを仕事にしたいと考えていたんですよ。
森永
おたからやでは刀剣や切手の買取もしていますよね
渡辺
そうですね。実は20代のときに美術品・工芸品などの販売をやってまして、当時は高度成長期で美術工芸品が飛ぶように売れたんですよね。しかしそんな好調な時期も長く続かず、不良在庫の山が資金繰りを圧迫するようになって、結局失敗をしてしまったんです
その後他の仕事をしていたんですが、どうしてもまた骨董品などを扱う仕事がやりたいということで、前回失敗した原因を参考に、在庫を持たず現金以外の商いをしないという今の買取ビジネスに行き着きました
森永
このビジネスのスタートの時点から骨董品だけでなく貴金属や切手なども同時に買取りを始められたんですか?
渡辺
はい。何か1種類だけを専門的に買取るのではビジネスとして難しいと考えていましたから。
森永
なるほど。最初は直営のみでやられたんですよね。FC事業を始めたのは?
渡辺
去年ですね。
森永
そうなんですか。今はものすごい店舗数がありますよね。
渡辺
はい。40店舗以上出店しておりますね。
森永
そのうちフランチャイズ店舗の比率はどのくらいなんですか?
渡辺
30店くらいですね。
森永
では今FC事業は破竹の勢いで伸びているわけですね
渡辺
そうですね、はやいペースですね。

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TALK.2 買取ビジネスの心配事(1)真贋の見極め

森永
わたしもいろんなグッズを集めていますが、私自身はビジネスにしているわけではないんですけど、もしビジネスにするとなると、すごく難しいと思っていることが2つあって。
ひとつは買取るときにどうやって贋物を見抜くのかって事なんです。ずっと経験を積んでいる人なら見ただけでわかりますけど、FCのオーナーはみなさん素人さんですよね?それって大丈夫なのかなって思うのですが
渡辺
そこは本部での研修と、開業後のフォローをしっかりさせていただいているので問題はございません
森永
そうですか。たとえばものすごく真贋を見極めるのに難しい商品とかがフランチャイズの店に持ち込まれたらどうするんですか?
渡辺
FC店舗にそういったものが持ち込まれた場合には、リアルタイムでホットラインを使ったり、写真データのやりとりなどでフォローしています
森永
基本的にはあんまりマニアックな鑑定をするのではなくて、買取りのルールを決めて、こういったものはいくらって決めておく感じですか?
渡辺
そうですね。刀剣などは奥が深いものですから、それは鑑定書の有無で価格の設定はさせてもらってます。
森永
最近ブランド品でもスーパーコピーのようなものが海外で作られてますよね。そういった精巧な偽物の見分け方ってあるんですか。
渡辺
はい。そういった偽造品を流出させないという目的の協会というものがございまして、そちらに加盟しています。 頻繁に研修や新しい情報等は入ってまいりますのでこれはもう問題なく対処できております

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TALK.3 買取ビジネスの心配事(2)変動する相場

森永
あともう一つ難しいと思っていることは相場のことなんです
実は私500gの金のバーを持っていたんですけど、結婚する時に現金が必要で、売らざるを得なかったんです。しかもそのとき1982年ごろ、金はボロボロの相場だったんです。
渡辺
暴落して800円くらいにしかならなかったことありましたね。
森永
それで500g一枚だけ売ったんです。その結婚直後、1983年よりちょっとあとだったと思うんですけど今度は暴騰したんですよ。 1g6,000円くらいだったんじゃないかな
渡辺
瞬間的でしたが、かなりの高額になりましたね。
森永
その時に売ったんですよ、残りの1枚。だから合わせるとチャラなんですけど。でもあの暴騰がなかったらえらい大損しておしまいだったんですよね。
で、またそのあとも下がったり上がったり。だから難しいですよね。
渡辺
貴金属に関しましては相場がございます。
長く持っているとですね、たとえば値上がりしてから売ろうかとお考えになる方もいるんですが、当然長く持っていると逆に下がるリスクも上がりますよね
去年の秋頃、金が下がりましたけど、私どもの仕事は毎日買ったものをその日に現金化することができます。ですからできるだけ早く現金化したほうが値上がりを待つよりも、かなりリスクは少なくなります。
そのためにも本部では即換金できるルートを提供しています
森永
すごくよくわかります(笑)。
渡辺
そういったリスクも当社のように相場で買って、買った値段を基準としてすぐに販売をしてしまえば大きな問題はありません。
森永
でも人間って欲をかいちゃうんですよね(笑)。
渡辺
上がってる時はもっと上がりそうな気がするんですよね(笑)。
森永
なるほど。あと私自身がそうなんで聞きたいんですが、コレクターの人って自分が集めたコレクションをそう簡単に手放してくれますかね。おたからやの場合趣味性の高い商品を扱ってるじゃないですか。
渡辺
そうですね。確かにご自分で集めたコレクションはなかなか手放したくないですよね(笑)。
でも持ち込まれるものをビジネス的にみていると、ご自分のものを手放す方もいらっしゃいますけど、ご遺品やもらったものなんかが多いんです。その場合は、はっきり申し上げるとご家族にとっては不用品なわけなんですよね。
たとえば刀剣なんかでも置いておいたらあぶないから嫌だとか、古銭なんかだと汚いからとかですね。集めていた方は大切にしていたんでしょうけど、残された方はまったく興味のないものも多いんです。
ですからそういった方を対象にしてでも充分にやっていける仕事なんですよね
森永
そうか。そういう風に考えるとわたしもミニカーのコレクター仲間が何人か今までに亡くなられているんですけど、そのあとだいたい起こることは3ヶ月以内にはご家族の方が売りに出されるんですよね。私もそのたびたくさん手に入れることが出来るんです(笑)。
それって逆にいうとかなり市場が保証されてるというか、確実に伸びる分野っていうのは資本者数は確実に増えていくわけですよね。今後右肩上がりで。

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TALK.4 中間マージンなし。低資金&安心ルート

森永
そうすると買取る商品が増えるわけだから、チャンスが広がるってことでもありますね。
ではその買取ビジネスの先、たとえば商品を買取りますよね?その商品というのはその後どうするんですか?
渡辺
そうですね、オークションなどを除けば、基本は業者さんへ全て売却しています。利益を上乗せして、売れる金額で右から左で販売いたします。
森永
それは売り先がいろいろあるということですか。フランチャイズのお店が買取りして、売るときは本部との関係はどのようになっているのですか?
渡辺
FC店にはそのような取引会社と直接取引できるルートを構築しております。
森永
そういった場合、マージンやロイヤリティーはどうなっているんですか。
渡辺
うちではFC店に換金会社を紹介して、各自直接取引をしていただいていますので中間マージンはないんです。 その代わり月額固定でロイヤリティーをいただいてます。
森永
それは店舗ごとに固定ってことですか。
渡辺
はい。月額のロイヤリティー10万5000円と、ホームページのスポンサーサイトへの登録やSEO対策など、そのサポート費用として広告協賛金を10万5000円頂いております
森永
では月に21万円払えば…。
渡辺
はい。おやりになれるわけです。
森永
でもそうすると、たとえば何千万も売った場合、フランチャイズの人は丸儲けですよね?(笑)
渡辺
そうですね。まだどのフランチャイズ店舗も1年未満ですけれど、月間で700万円とか800万円とか買っているお店もありますね。ですから当然売上は1000万円を越えますね
森永
それでも21万円だけ?
渡辺
はい。21万円だけです。また買取り専門ですので在庫を抱えることがないので数坪の狭いスペースの事務所のような場所でやってるところも多いですね
路面店ではなくて家賃の安い2階や3階でやってるお店も多いんです。それでも充分お客さまはいらっしゃいます。
森永
そうすると初期投資っていうのはものすごく少なくても出来るっていうことですね。他の業態でのフランチャイズでの開業って本当に小さく構えても500万、普通だったら1000万円以上開業の時にかかる場合もありますよね。しかも既に事務所を持っている人だったらもっと少なく開業できますよね。
渡辺
はい。実際そういう方もいらっしゃいますね。現在仕事をしていらして何かプラスαになるサイドビジネスはないかとお考えになっていたり、転業したいというかたちで今の仕事をしながら参入してこられる方もいらっしゃいます。
森永
研修はどうなっているんですか。
渡辺
研修は本部に来ていただきまして、約10日間ほど行っております。
森永
それで費用はどのくらいかかるんですか?
渡辺
研修費は52万5千円ですね。ブランド研修などは追加とさせていただいております。
買取品目が多い分売上アップのチャンスになりますので、最初から全部受けられる方が多いですね
森永
では実際に買取ビジネスを始めた人にとってのリスクってどんなことが挙げられますか
渡辺
先程おっしゃっていた相場や真贋がまさにリスクにあたるのではないでしょうか。しかしうちのFCであれば換金ルートや真贋を見極めるノウハウを得られる研修があるので、それも最小限に抑えられますね

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TALK.5 拡大する買取ニーズ&市場

森永
この買取ビジネスは昔に比べて、急拡大しているのは間違いないですよね。
渡辺
そうですね、買取りビジネスは増えてきていますね。
森永
昔はその機能の一部をもっていたのが質屋さんだったんですけど、今は別にお金に困って持ってこられるわけではないんですよね、必ずしも。
渡辺
そうですね。もう飽きてしまったとか、不要になったからとかですね。
森永
あとは先ほどおっしゃっていた遺品というかたちでも出てくることがあると。
渡辺
趣味的要素の高いものはそういったケースが多いですね。
森永
たぶんこれから趣味系のものっていうのはどう考えても増えていくと思います。
渡辺
そうですね。また趣味のものは大量に持ち込まれることが多いんですよね。 1件で何百万円という金額になることもありますので、そういったところにも面白さがありますね。
森永
ところで会長のところはミニカーは買い取ってないんですか?(笑)
渡辺
ちょっとそこまではまだ広げられないんですけどね(笑)
森永
この間ですね、知り合いのプラモデル屋の店長から電話がかかってきて、大量にアメ車のミニカーを持ち込まれたんで見に来ませんか?って言われて行ったんですよ。アメ車はあんまり集めてないんだけど、見ると欲しくなってきて、これだけ買おうかなーってちょこちょこ手にとってたら、気がついたら数百台になってて(笑)。帰ろうとして持ち上げたら重くて、持ち上がんなくて(笑)。
コレクターが手放した時っていうのは本当に大量に持ち込まれますよね。で、ミニカーってほんの一分野なんですよね。
趣味の分野は今沢山出てきているからそこはむずかしいですよね。
渡辺
カテゴリってきりがないんですよね。ですけどできるだけ幅広くやっていきたいという考えはありますが、それはまた今後ビジネスとして見極めた上で広げられればなって思っています
森永
会長自身は、今のようにビジネスがどんどん広がっていくと、 昔の気持ちがムズムズと動き出して、ご自分で集めたいななんて思わないですか?
渡辺
そうですね、そういう手放したくないのもありますね。
森永
どこかに飾ってないんですか?
渡辺
骨董品の展示即売会場も設置していますが、私物ではなく、売り物ですね。
森永
なんかこう扉の奥にあるとか…
渡辺
あはは。そこにはそういうのはございません。家にはございますけどね。
森永
やっぱりですね(笑)。

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TALK.6 全国に拡大中!買取ビジネスの新しい面白さ

森永
FC店はその神奈川県だけでなく、他の県にもずいぶん増えてますよね。
渡辺
はい。
森永
出店エリアっていうのは早い者勝ちになってるんですか?
渡辺
そうです。商圏の保護というのもあって、やはり良いところから埋まっていきますね。
森永
なるほど。わたしね、日本ゴム銃射撃協会の会員やっているんですけど、そこも同じでそこは市町村で最初に会員になった人が支部長になれるんです。 所沢は私一人しかいないんですけど、わたし所沢支部長なんです(笑)。
でも立地の良いところはまだまだありそうですか?
渡辺
そうですね。今北海道から九州にも出店しており、まだ空いているエリアはありますが、早いもの勝ちですね(笑)
森永
このビジネスでやっぱり大きなノウハウっていうのは買取の部分ですよね。どうやって真贋を見抜くかっていう。
わたし55種類くらいコレクションがあるんですけど、一番のメインがミニカーで次がグリコのおまけなんです。で、どっちもあんまり贋作を作るメリットはないので、そもそもその比率っていうのは少ないんですけど、それでもいくつか有名な高いものには贋作があるんですね。だいたいわかるんですけど、世の中にはすごい人がいてですね、まあ見事に作ってあってですね。なかなかみんなが持っていないのがたまに出てくるんです。それはすごく高くてミニカー1台で5万から10万とか下手すると100万とかするのもあるんですけど、それでもう買おうかどうしようか悩んで悩んで。
基本わたしは悩んだ時は買わないようにしてるんですけど、どうしても欲しくてしょうがないときっていうのは冷静でないから、贋物っぽくても手を出してしまいそうになるんですよね。
渡辺
欲しい気持ちがあまり強くなってしまいますと冷静さがなくなってしまうんですけど、やはり真贋を見極めるので大事なのは冷静によく見ることなんですよね。
たとえば古銭のなかでも小判とか大判、明治時代の金貨などにも贋作や参考品が非常に多く出回っているんですけど、よーく見るとやはり違うんですよね。まずはその違いを見つけるためによく観察するというのが大切なんですよね。
森永
なんか違うんですよね。語りかけてくるものが。大雑把に言うと本物のほうが品があるんですよね。
実はわたしね、大判欲しいんですよ(笑)。小判と大判って桁違いに値段が違いますよね。小判だったらね、もし偽物でもたいした被害でもないと思うのだけど。大判はね、高いから…。
渡辺
そうですね、最低数百万円ですからね。ある程度権威のある鑑定機関が検定したものの方が安全ですね。
森永
大判って武将が他の人に見せびらかす為にわざと大きくしたんですよね。本来だったらコンパクトな方が通貨としては使いやすいじゃないですか。あれは褒美で渡した時に、他の人も「自分もほしい」と思わせるためらしいんです。
そういう意味では幅広く買取れるのは、いろんなものを見られるっていう楽しさもありますよね
渡辺
そうですね。そういったことを考えながら見ておりますとより楽しいですね。
森永
では、これから独立開業を考えている方へメッセージをいただけますか。
渡辺
はい、ずばりおたからやは儲かります
普通、買取のビジネスっていうのは真贋の見極め方のノウハウって門外不出だったりしてましたよね。今はそれをビジネスとしてみなさんに覚えていただくことができますので、大変おもしろい仕事だと思っております。
また収益性も高いですし、少ない投資で大きな利益が得られる
ビジネスですね。
森永
今の不況の中、マーケットが成長しているのが見えている業種ってそんなに多くないですよね。たとえば葬儀屋さんとかは伸びるんですけど、みんながそれをわかっているのでいろんな会社や個人が次々に参入したりして競争率が高いんですよね。
そういう意味では買取専門ビジネスっていうのは世間の理解がまだ葬儀屋さんほどは進んでいないので、そういった意味でもチャンスは大きいですよね。
渡辺
はい。それとですね、貴金属だけの買取りですと競合は比較的多いんですよ。ですがおたからやのように幅広く買取をしているというのはまだ少ないですから、そこがとても有利だと思ってますね
たとえば金の相場が下がれば金・貴金属の買取りだけでやっているとかなり大変になってくるんですけど、おたからやはそれに加えてブランド品や切手、古銭、勲章、刀剣など趣味的なものもありますので、それも強みですね
森永
会長、もしおたからやでグリコとか、ミニカーとかやるようになったら是非教えてくださいね(笑)。
渡辺
わかりました(笑)。
森永
多分これからそういう趣味的な品目って沢山出てきますよ。集めていたのが団塊の世代ですからね。あと数年もしたら出てきますよ(笑)。

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